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30代男の、出来るだけ生々しい婚活模様
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初詣の返事が、まだ来ない。

ぽつぽつとメールのやりとりはあって、そこでは「バーゲンは絶対行く。楽しみ」と彼女。
バーゲンついでに初詣、なんて誘い方をしてたので、はてこれはOKということなのか。
……いや、バーゲンに「貴方と行く」とは、一言も言ってない。

そもそも、なぜ初詣に誘われて、返事を保留したのだろうか。

クリスマスの場合は、アレがナニして、なるほど返事も鈍ろうというもの。
じゃあ、初詣もそういうイベントと認知されている、ということか。
自分的には、お祭りに行かない?程度のお誘いだったわけだが。

彼女の真意を量りかねるのは、単に自分がオンナゴコロを理解してないだけなのかも知れないけども。
ああ、モヤモヤする。
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さて、明日はデート(もうデートと言い切ることにする)なのだが。

「食事じゃなくて甘いものが食べたい」というリクエストに答えて、店を探してみた。
駅前の繁華街ではなく、あえて車じゃないと行けない場所にした。
なぜかというと。

実は彼女と自分の家は結構近く、車なら10分足らずの距離。
しかし、彼女は家までの送り迎えを避けているように思える。
何度か書いたが、帰りにしても、送るなら途中の駅までにしてと、頑なな態度。
彼女には彼女なりの事情があるのかも知れないが、送り迎えさえ許されないということに、壁を感じているのだ。

そこで今回は車前提のデート。これなら駅で待ち合わせするのは合理的ではないはず。

だが……彼女はやはり、駅で待ち合わせ、と言う。

うーん。壁を感じるのは自分の勝手な価値観だし、ここをゴリ押ししても、相手が不安になるだけだろう。
でも、やっぱり送り迎えくらいはしたいなぁ、というのが本音。
別に変な気があるわけじゃなくて、自分のしたいデートが、そういうものなのだ。

やはり「家の人に知られたくない」的な理由で、そこらへんはちゃんと付き合いだしてからネ、ということだろうか。
そもそも「付き合う」となると、やはりこちらから宣言というか、「付き合ってください」と言わないといけないのだろう。

自分は、彼女とお付き合いしたいと思っている。
が、はたして彼女の方がどうなのか。
今まで何度か一緒に出掛けてきたし、次に誘っても一応受けてくれている。
これはつまり、脈がないわけじゃない、ハズ。

ただ、以前、同じような流れで、何度か出掛けたり、しまいにはプリクラまで撮ったのに、「ただの友達だと思ってた」とフラれた経験がある。
これまた同じくお見合いパーティで知り合った女性で、割と結婚に対してツッコんだ話までしていたのだが。
恐らく、自分がデリカシーのない行動をしたんだと思う。
そのときの経験を活かし、今回は慎重に運んでいるつもりだが。

そろそろ、次のステップに進んでみたい。
明日、「付き合ってください」と言うべきだろうか。
クリスマスに誘うというのは、女性にとって特別な意味がある。
ということを知ったのは、前回の記事に頂いたコメントにて。
そこまで深く考えずに、クリスマスだから食事でも、くらいの感覚で誘ってしまったのが、前回までのあらすじ。
なるほど、クリスマスデート=交際開始となれば、相手も悩もうというもの。
改めて自分の認識不足を呪い、彼女からの返事をドキドキしながら待つ。

返事が来た。

『21日にランチでもいい?』




ここで回想。前回のデートでの出来事。

「22日に忘年会があるの。焼肉。食べすぎないか心配で」
「いいじゃん食べれば。その分、別の日に減らせばいい」
「そうだねー」
などという会話の後、クリスマスデートとして23日に誘うと
「えー、でもそれじゃ、忘年会の翌日に、また外食することになるよ」
しまった、完全な矛盾だ。

そういった顛末で、彼女は日程を決めかねていたのだ。
つまり、本当に日程を迷ってただけで、クリスマス=交際の方程式が、彼女になかったということか。


……実は薄々感づいてはいたけど、彼女、天然かも知れん。


ともかく、次のデートの約束は取れた。まだまだ、脈はある。
イベント会社から、連絡が来た。

相手様から、良い返事はもらえなかったとのこと。

残念な思いもあるが、正直、ホッとした。
これで、例の彼女に集中する覚悟が出来た。

その彼女から、次回遊びに行く提案が届いた。
近所に新しく出来た、女性向けショッピングモールに行こう、という。

うーん、どうなんだろうこれは。男性を連れてそういう買い物というのは、単に荷物持ちを期待してのことだろうか。
とりあえずOKの返事をした。どうあれ、一緒に買い物というシチュエーションは嫌いではない。

そういえば以前、一緒に店に入って、別々に物色するというデートをしたことがあるが、あれは辛かった。
相手にしてみればそれが当然らしいが、自分としては、一緒にいろいろ喋りながら見て回るのが、楽しいのである。

今度こそ、楽しく買い物したいなぁと思う。

今回は、前回の記事を書き上げた直後の話。

自分がよく行くパーティには、アフターフォローサービスがある。
パーティで気になっていたが、カップルになれなかった異性に、イベント会社を通じて、連絡を取ってもらうというもの。
相手がOKをくれれば、メアドか電話番号の交換となる。
ちなみに依頼自体は無料だが、相手からOKがもらえた場合は、料金が発生するシステムである。
また、キャンセルする場合にも、同等の金額を徴収される。

実は、今回の女性とうまく行かない場合は、パーティで第1候補だった女性に、このサービスを使ってアタックしてみよう、と思っていたのだ。

善は急げとばかりに、依頼内容を書き込んで送信。受理された。
あとは、返事を待つばかり。

今回は残念な結果に終わったが、手を休めるわけにはいかない。
パーティの中間審査では、自分に好印象を持ってくれていた女性である。
可能性は、ある。

携帯にメールが届く。
イベント会社からの質問か何かか?
いや、それならパソコンに届くはずだが…。

「お互いの時間が合うなら、遊びに行ってもいいよ」

今日食事した彼女からのメールだった。

えーと、これはつまり、単にメールが行き違いをしてただけで、勝手に終わったと勘違いをしてしまったと。
うおお、なんて絶妙のタイミングなんだ!
こりゃいかん、依頼キャンセルを……って有料だった!

という顛末で、現状、カップリング成功した女性と交際を続けながら、別の女性にアタック申請をしてしまっている。

有料だろうがキャンセルするのが筋かもしれない。
しかし、勘違いだったとはいえ、すでに申し込んでいる女性に気持ちが傾いているのも事実。
だからといって、色よい返事をくれた彼女を、無下に切り捨てるなんて、できない。

どちらも成就していない関係なのだが、これでも二股とか、浮気になるんだろうか。

こういう経験がないので、とりあえずは悩むだけ悩もう。

依頼の結果を見てから決める、というのは、卑怯だろうか。
★ プロフィール
HN:
GU
性別:
男性
自己紹介:
30代前半。
オタク趣味に没頭し、婚期を逃す。
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