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落ち込んだので、ブログを書こう。
今年の5月くらいから自発的に、結婚に向かう活動『婚活』を始めた。
それまでも、親が手配した見合いは数件あったけど、言われるままに仕方なく、というスタンスだった。
なぜ、自分から婚活を始めたか。そこらへんは、まあ追々。
とりあえず書きたいのは、こないだの婚活報告。
今日は何度目かのお見合いパーティに行ってきた。
実は今まで一度たりとも、パーティでカップルになれたことはなかった。
それでも帰り際、やはりカップルになれなかった女性を捕まえ、食事に誘ったことはある。
いわゆる、出待ちナンパですな。
自分にとって、過去のパーティの成果というのは、すべてこの手段によるもの。
いいかげん、ちゃんとパーティでお相手をゲットしたいところ。
パーティ参加自体、けっこう久しぶりだったので、今回はネット等でいろいろリサーチした。
自分なりに噛み砕いて整理して、今までと違うアプローチとかも考えた。
服装もいつも以上に気を使った。車も洗った。
いざ会場。
男女それぞれ20人前後という、そこそこの規模。でも男性が若干多い。
場内を見渡してみたら、男性で服装に気を使ってそうな人は少ない。よし、ちょっとリードできた。気がする。
女性はだいたい綺麗に着飾ってるように見える。正直、アレ?って格好の人もいるにはいるが。
ここで、パーティの詳細を少し。
ホテル内の小会議場レベルの部屋が会場。壁沿いに椅子がズラッと並び、そこに女性が座る。
その正面にも椅子が並び、そこに男性が座る。
パーティが始まると、対面の男女が、自己紹介を書いたカードを交換しつつ、2~3分程度会話する。
時間が経つと、司会の合図で男性が席をひとつ移動。対面の女性と…と続く。
一巡すると、中間審査として、気に入った相手の番号をチェックして、司会に手渡す。
その用紙が戻ってくると、『あなたにチェックした人の番号』に○がついている。
それを参考にしながら、後半戦はフリータイムとなる。
席を自由に移動し、前半同様の会話を2~3分。これを数セット。
また、中間審査時に、特に気に入った相手にメッセージカードを、2枚まで提出する。
これもこの段階で、それぞれに手渡される。
フリータイムが終わると、最終投票となる。第1~6までの候補を書いて提出。司会が集計し、番号を発表する。
さて、話を戻して。
今回特に気をつけたのが、自己紹介用紙も書き方。
今まで『休日の過ごし方』の欄には『家でゴロゴロ』と正直に書いていた。
今回は『映画・博物館めぐり・カラオケ』と、多少アクティブなイメージなものを書いてみた。
嘘は書いてない。大袈裟なだけだ。
さらに『趣味・特技』欄。
当たり障りのない『カラオケ』だの『旅行』だのを書いていたのを、正直に書くことにした。
『マンガ(描く方)』
ぶっちゃけますと、自分、今年頭まで、同人誌を作ってました。即売会(コミケ、とかご存知かと)で売ってました。
この辺のオタクカルチャーというのは、偏見と事実あわせて、世間的には歓迎されないものと思う。
だから、婚活ではあえて隠してきた。でも今回は、ここさえも武器にしようと考えた。
多人数が数分だけコミュニケーションを図る場にあって、一番弱いのは『没個性』じゃないかと思ったからだ。
もちろん前述の理由で引かれるかもしれない。ここは賭けだ。
年齢、学歴、年収などは、いつもどおり正直に記入。ここで嘘をつくのはご法度と心得る。
もうひとつ、今回工夫しようと思うのが、中間審査。
普段は気に入った相手の番号だけチェックしてたところを、今回は『絶対NGな人以外』チェックする。
これでお目当て以外でも、自分に興味を向けてくれるかもしれない。そうなれば、カップルになる確率も上がる。
いろいろ調べて見つけた手段だが、どれほど効果があるのか、今回一番の実験だ。
司会「今回は人数が多いので、中間審査は省きます」
ええっ!?
いきなり挫かれた。こちらの小賢しい魂胆を見抜いたか司会の人。
代わりにメッセージカードを1枚多く渡せるようになったが。
さて、パーティが始まった。
女性「え、マンガが描けるんですか?すごーい」
女性「私、絵が下手なんです。うらやましいー」
『特技・マンガ』作戦は、意外といい感触。素直に驚いてくれる人が多かった。
あまり人に胸を張れる特技じゃねぇな、と思ってたけど、世間も案外理解あるのかも。
ただ
女性「どんなマンガを描いてるんですか?」
という当たり前の質問に、あまり面白い返答が出来ないのが難点。
ちなみに自分が描いてたのは、4ページ以内くらいのお笑いマンガ。
いわゆる『萌え系』も少しかじってたけど、そこは内緒。
それともうひとつ、休日欄の『博物館めぐり』が、結構評判よかった。
これは地味かなーとか思ってたけど、博物館とか美術館とか好きな女性が、結構多いのか。
自己紹介作戦は概ね成功。
お見合いが一巡し、とりあえず3人の候補をピックアップ。
その内の一人の女性からメッセージカードをいただく。
これはつまり、ある程度相思相愛なわけで。
そうなると、3人の中から絞られるのは、その女性になる。一番カップルになる可能性が高い。
年齢は結構下だけど、博物館に食いついてきた硬派な女性だ。見た目もわりと好み。
司会「今回カップル成立したのは、8組です」
驚いた。今まではだいたい2~5組程度だったけど、全体の人数を差っ引いても、これは多い。
ますます望みは高くなる。
これはもう、あのコとカップル成立だ。
お見合いパーティで、初めての公認カップルだ。
ひゃっほう。
……今思えば、これほど見事な負けフラグもなかったな。
はい、結局自分の番号は、呼ばれませんでした。
例の女性は、別の男性とカップルになっていた。
畜生、裏切ったな!と思ったが、よく考えたらメッセージカードは3枚あった。
その中の1枚が届いただけだから、確立は1/3だったのだ。こういうことだって、もちろんある。
残り2人の女性も、めでたくカップル成立と相成っていた。
ここで悩む。
はたして今回、出待ちナンパをするべきか否か。
お目当てが全滅した以上、残るは自分的にあまり気乗りしない相手なのだ。
……ここで欲を張った。手ぶらで帰ることに屈辱を感じたのだ。
なにせ、成功目前と信じてアウトだったのだから、余計に。
女性「ごめんなさい、このあと用事があるから」
女性「ごめんなさい、せっかく声をかけてもらったけど…」
空振り。
「パーティ帰りの出待ちは成功率が高い」というのは、友人の助言。現に今まで百発百中だったのだ。
ここでさらに打ちのめされた。屈辱の上塗りじゃないか。
いよいよ捨て鉢になり、最後にもう一人、声をかけるも。
やはり空振り。三振。
最後の女性は「今日は疲れたから」と断ったが、結局その場で、パーティについて少し立ち話をした。
今まで何度か参加して、お付き合いした人もいるが、長く続かない。
女性はそう言っていた。こっちもだいたい似たようなものである。
今にして思えば、その女性と、お付き合いとかナシで、いろいろ話をすればよかったかもしれない。
お互いにとって、貴重なデータが取れたかもしれないのに。
とりあえずその時は、頭の中にそんな余裕はなかった。
ただただ屈辱的で、パーティ中の緊張とは別のものが、空腹なはずの腹を満たしていた。
帰宅中は、自分を慰める方法だけを考えていた。
その結果、生まれたのが、このブログだ。
今日の内容、自分の今の心境、それらを発表することで、同じような境遇の世の男性たちの参考になれば。
事実には違いないが、これは建前に過ぎない。
本音は、だれかにこの話を聞いて欲しいからだ。
つらつらと書いた。多少スッとした。
読み返して、今回の反省点を考えてみようと思う。
現時点でこのブログは、自分のためだけに書かれている。
いつか、読んでくれる人のために書けるだけの余裕が出れば、それが理想だと思う所存。
世の同士よ。お付き合い、お願いします。
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オタク趣味に没頭し、婚期を逃す。
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